【お遍路01】徳島(発心の道場)は『何もかもが初めて』バイクと車中泊で挑む最初の一歩

四国八十八ヶ所 お遍路の旅

初期投資費用

わたし
わたし

私は形から入るタイプなので、1番札所に併設されいてるお遍路グッズ屋さんでトータルコーディネートをお願いしました。こだわりがない方は費用を大幅にカットできるのでご安心を。

品目役割・説明目安金額(単体)
納経帳(のうきょうちょう)ご朱印をいただく帳面。1,500円 〜 4,000円
輪袈裟(わげさ)首にかける略式の袈裟。
参拝時の正装。
1,200円 〜 3,000円
金剛杖(こんごうづえ)弘法大師の「お姿」とされる。山道や足の負担軽減にも。2,000円 〜 4,000円
白衣(びゃくえ)巡礼者の証。上着のみ、または袖付き/袖なしがあります。3,000円 〜 6,000円
お数珠(じゅず)読経や参拝時に使用。1,000円 〜 5,000円
遍路カバン納経帳、線香、ロウソクなどを入れる肩掛けバッグ。3,000円 〜 7,000円
参拝消耗品セット線香、ロウソク、納め札(おさめふだ)、
経本(般若心経)など。
3,000円 〜 8,000円
(単品合計の目安)約15,000円 〜 37,000円

でもやっぱり、揃えてて良かったと思いました。特に服飾品は、圧倒的に話しかけていただくことやお接待をいただくことが増えました

最初はディズニーランドのカチューシャを舞浜以外でつけて歩くような、小っ恥ずかしい感じがあります。

しかし、しっかり堂々とつけていることで道ゆくお遍路さんや街の方々に「ご苦労様です」や「お気をつけて」などの温かい言葉をかけていただけます。

車中泊でお世話になった道の駅「いたの」

車中泊でお遍路を回りたい方、徳島でおすすめの車中泊スポットをご紹介します。

車中泊を安全に行うための注意点

車中泊は手軽で魅力的ですが、マナーやルールを守り、安全を確保することが非常に重要です。

1. 駐車場所とマナー

  • 「車中泊」と「仮眠」の違いを意識する
    • 道の駅・サービスエリアは、あくまで仮眠や休憩のための施設です。長時間滞在や、キャンプ行為(テーブルや椅子を広げる、煮炊きする等)は絶対に禁止されています。
    • 車中泊の許可を得ているオートキャンプ場RVパークを利用するのが最も推奨されます。
  • 私有地・無許可の場所での駐車禁止
    • コンビニやスーパーの駐車場、個人の敷地内など、許可のない場所での車中泊は違法になることがあります。
  • アイドリングストップの徹底
    • エンジンをかけっぱなしにするアイドリングは、騒音や排気ガスで周囲に迷惑をかけるだけでなく、条例で禁止されている地域もあります。暖房や冷房が必要な場合は、ポータブル電源やバッテリー式ファンなどを利用しましょう。

2. 安全対策と防犯

  • 施錠の徹底
    • 寝る前や車を離れる際は、必ずすべてのドアと窓を施錠しましょう。
  • 貴重品の管理
    • 貴重品は肌身離さず持ち歩くか、外部から見えない場所に保管しましょう。
  • 防寒・換気の確保
    • 特に冬場は、寝袋や断熱対策で防寒対策を徹底してください。
    • 一酸化炭素中毒の危険があるため、暖房器具の使用には細心の注意を払い、必ず窓を少し開けて換気を行ってください。

3. ゴミと生活排水

  • ゴミは持ち帰り
    • 道の駅や公園などのゴミ箱に、家庭ゴミや車中泊で出たゴミを捨てるのは厳禁です。必ず自分で持ち帰って処分しましょう。
  • 排水の処理
    • 食器を洗った水や歯磨き後の水などの生活排水を、地面や排水溝にそのまま流すのはマナー違反です。ビニール袋などに集めて持ち帰りましょう。

今回私は徳島の札所のどこに行くにもアクセスの良い道の駅「いたの」を拠点としました。

お野菜やお土産もここで調達出来ますし、剣山登山の方が車中泊されていたりしました。

みんな大好き唐揚げ定食も併設の食堂で食べられます。

私の車中泊スタイルはバイクを降ろした状態でバンの後ろをフルフラットにしてWのマットを広げます。正直安いビジネスホテルのシングルベットより寝心地は良いです。

品目詳細購入場所金額(税込目安)
WサイズマットDODのマットAmazon10,000円
シュラフ(寝袋)中華製Amazon5,000円
毛布柄が可愛いもの近所のアウトレット10,000円
サーキュレーター(夏)makitaの扇風機ジュンテンドー8,000円
電気毛布(冬)山善の電気毛布Amazon3,000円
ポータブル電源BLUETTI(1000W)Amazon60,000円
合計96,000円

ポータブル電源はたくさんあったので、

①一人旅で2泊3日持つくらい

②重さが10kg以内のもの

で探しました。今のところ、ベストチョイスだったと思っています。

泥臭いお遍路旅を楽しむためのコツ💡

これは59番まで回った今でも確実に言えることですが、食事3食はあえて贅沢は控え、道中にある道の駅やお遍路さんご用達のお店で食べることをお勧めします。

なぜならその方が”RPG感”があるからです。

私のおススメは第7番札所「十楽寺」さんの目の前にある食堂「まんま家」さんです。

お店に入ったら、お店の人や食事中のお遍路さんと触れ合うチャンスです。

お遍路は完全にRPGなので”私は話しかけてもいいんだよオーラ”を振り撒きましょう。

そうすることで「次のおすすめの食事処」や「おすすめの遍路宿」の情報をGETすることができます。こればっかりはまっぷるにもるるぶにも載っていません。

私はここで、お遍路2周目のお姉さまに「お遍路後に最高な源泉掛け流し温泉」の情報をGETすることができました。

もちろん注文するメニューは決まっています。

うどんです。

お遍路はうどんなのです。うどんはお遍路なのです。

お遍路中は感覚が研ぎ澄まされているので、カレーやトンカツなどの味が濃いものより、うどんや蕎麦のような優しいメニューが心まで癒してくれます。

(あと優柔不断になってしまうので、うどんと決めた方が気が楽だからです。)

徳島エリア(1番〜23番札所)で印象に残ったお寺

まずは第2番札所「極楽寺」さんで初めての”お接待”をいただきました。

お抹茶をその場で立てていただきお茶菓子で徳島の鳴門金時を使った土産菓子「金時サブレ」が出ました。


次に第4番札所「大日寺」さんはとっても綺麗に掃除されていて、歩いていてとても清々しい気持ちになったのを鮮明に覚えています。

そこでたまたま話しかけてくださったお寺の方がとっても親切で思わずお遍路を始めたきっかけを話しました。

私は、亡くなった母のために、そして自分の新しい人生のために、と話すと

お寺の方「それは素晴らしい。誰かの為にこの長いお遍路を始めることを決めるなんて、とても素晴らしいお考えですね。」

とおっしゃってくださいました。

元々、人の為に何かをしたり、自分よりも誰かが笑顔になることが自分の幸せだと思って生きてきたので、この言葉をいただいたときは自然と涙が出てきました。

自分のことを好きになれた感覚でした。

その方は実はお寺の住職さんで、最後売店でリストバンドをガン見する私に南無大師遍照金剛リストバンドをひとつ手渡してくれました。ラッキー✌️

私は4番札所で「自分を好きになる気持ち」と「力強いお守り」を手に入れることができました。


次は第17万札所「井戸寺」さんです。

ここは珍しくペット同伴可能なお寺さんで、ペットの先代供養に来ている猫さんにお会いしました。

本堂や大師堂は入れないので待つ猫さん

納経所に貼られていた「風へんろポスター」そう。私は今日から風へんろさん。

なんとここでもまたお接待をいただく私。この甘さと人の優しさがWで身に染みます。

「どうしてお遍路を始めようと思ったのですか?」

「What made you decide to do the Ohenro?」

ぜひ心が開けそうなお遍路さんがいたら聞いてみてください。みんないろんな環境の中で、いろんな感情があり、いろんな理由でお遍路をしているのです。

あるお寺の住職さんにいただいたお説法で好きな言葉があるので共有します。

お遍路の道は、実に一千二百年の長きにわたり、人々に歩み続けられてきました。

もちろん、弘法大師・空海が実際に歩かれたのは、その歴史のほんの始まり、最初の数年間に過ぎません。

その後の一千二百年の道標を築き、歴史そのものを創り上げてきたのは、まぎれもなく、あなた方のような、志を持った一人ひとりのお遍路さんです。

私たちの日々の営みも、一見すると些細で、意味がないように感じられる瞬間があるかもしれません。しかし、その一歩一歩、その瞬間瞬間を積み重ねることこそが、いつしか計り知れない価値と、素晴らしい歴史を織りなす力となるのです。


最後はやはり第21番札所「太龍寺」さんです。

日本最長、乗車時間およそ10分のロープウェイがすごい良かったです。

なんと山と川を超えて行きます。乗務員さんのトークも楽しいですよ。

木々の間から次の目的地である山も見えます。
こういう石碑に書かれた文章って、不意に響くときないですか?

【体験記】お遍路RPG感をより感じるタメのコツ

慣れてきたら「無人販売所」の野菜やフルーツで水分補給をしてみましょう。

とてつもないRPG感にワクワクするでしょう。

四国はフルーツの国なので、特に春先はフレッシュなフルーツが格安で売っています。


お接待があるときは遠慮せずにいただきましょう。笑顔でお礼をして軒先で座り、物思いにふける時間をとりましょう。

お遍路道は日本の素晴らしい景色に囲まれています。このような素敵な風景も日々変わります。今この瞬間を楽しむことも、お遍路の醍醐味なのです。

※お遍路をしていると、つい次へ次へと足が急いでしまいます。多少予定に遅れが出ても「この風景が好きだな」と思ったら腰を下ろしましょう。


まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

当初は不安だったお遍路ですが、徳島編は市街地が多く、また発心の場所ということもあり寺のお接待も多く楽しく過ごすことができました。

またあまりに自由な旅に自分自身が戸惑う場面もありました。出会ったお遍路さんの中には、お遍路さん同士で同じ宿に泊まったり気が合えばそのまま一緒に巡礼もしちゃった!なんて人懐っこい方もいました。

さて、次回は高知県「修行の道場」編が始まります。

正直めちゃくちゃ思い出に残っていますが、めちゃくちゃ過酷でした・・・。

ぜひ次回もご覧ください

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