地獄のような仕事を抜け出して、3,000kmの深呼吸
「もう限界だ。」時間外労働が80時間を超えた頃、私の頭の中のシステムランプが赤く点滅して、緊急アラートが流れ出した。
こうなったら逃げるしかない。そう、中途半端な場所じゃダメだ。行きたいところは・・・涼しいところ、うんと遠いところ、そして1番広いところ・・・
「そうだ。 北海道に行こう。」

「北海道を一周する」その言葉の響きに酔いしれている内に、飛行機は千歳空港に到着。
レンタカー屋さんのお兄さんに「北海道はね、冬は時計回り。夏は反時計回りで回るんだよ」と教えてもらい、「ほな、そうします。」と最初の目的地は帯広・方面に決定。
長い旅ほど無計画。今回は車中泊で行きます。
豚丼と私、時々ソフトクリーム。胃袋定員オーバーの初日。
「いっぱい食べるぞ」という人類の本来の欲望をそのまま目標にし、帯広十勝方面へとN-BOXを走らせる私。

道中が楽しい。何台も連なって気持ちよさそうに走るバイクたち。日本全国のナンバーをぶら下げたキャンピングカー。夏の北海道楽しむパレードに自分も参加させてもらってるような気持ちで歩を進めます。
まずは帯広と言えば「豚丼」1番有名な豚丼屋【十勝豚丼 いっぴん 帯広本店】へ。

テイクアウトにして次の目的地周辺の広場でいただくことに。

美味しい。テカテカと輝きをまとった豚肉は「WELCOME TO HOKKAIDO」を言ってくれているようです。来たよ。北海道。ジューシーすぎる。ありがとう。北海道グルメ旅、まずは一食目、大成功といっていいでしょう。
あと北海道民、めっちゃ車飛ばすよ。これは有名なのかい。片道一車線の道路で抜かされたときは腰を抜かしそうになったよ。
そして北海道といえば、

北海道のソフトクリームは、他で食べるソフトクリームとはワケが違います。むっちり濃厚なミルク味は、嫌なこともつらい頃もGoogleカレンダーのリマインダー機能も溶かしてしまうほどの美味しさがあります。
やってきたのはこちら。

大人こそ、ソフトクリームを食べないといけません。今回私はさらにソフトクリームへの感謝の念が大きくなりました。
車中泊の極意「明るい内に寝床は仕込んでおくべし!!」
今回はレンタカー屋さんに「できるだけフラットになる軽自動車を」と頼んでいたのでN-BOX君が来ました。ソフトクリームを食べた後に寝床を仕込みます。

こんな感じです。家から持参したキャンプマットが大活躍です。車内はちょっと狭いです。でも狭くていいんです。狭いから楽しいんですよ。車中泊は。
ちなみにこのマット、軽いのに厚みがあって、ほっとけば膨らむし、畳めば収納できるのでかなり重宝しています。
その後はみんな大好きセイコーマートへ向かいます。
セイコーマート(略してセコマ)それは北海道のインフラにして旅人の聖地。そしてコンビニの皮を被ったお母さん食堂なのです。
通常のコンビニであれば工場から流れてきた商品が陳列していますが、セイコーマートのホットシェフは違う。奥の厨房でおばちゃんやお姉さんがガチで米を炊き唐揚げを揚げています。

今回私が買ったのはこの4種類。特に乳製品は、はっきりと本州のものとの味の違いが分かりました。

特にセイコーマートのオリジナル商品の北海道牛乳と北海道とよとみヨーグルトはどちらも豊富町で生産されていて、新鮮で美味しくて毎朝買って飲んでいました。

あぁ。私は遠く北海道の地にいるのだ。そう実感させてくれる美味しさでした。
うがい薬の湯に浸かり、羊を食らう宵の口
北海道は外国のようだ。私は今回それをより強く感じました。
その最大の理由は「温泉の多様性」にあります。本州ではお目にかかれないような泉質の温泉がたくさんあリマス。
年間100日以上温泉を楽しむ”湯めぐりすと(ゆめぐりすと)”から見て、希少性の高い温泉がたくさんある北海道は、県内丸ごと健康ランド状態なのです。

【晩成温泉】日帰り入浴 500円 泉質:含よう素ーナトリウムー塩化物泉

まずやってきたのはヨードチンキなどの消毒薬に使われいてるヨウ素のお風呂。非火山性なので厳選温度は18℃の冷鉱泉ですが、地球が煮出した濃厚スープ風呂といった感じ。
ちらっと見ると浴室入り口に注意書きが一つ。「タオルを湯船につけると色がついてしまい落ちないので注意!」とのこと。完全に温泉側がイニシアチブを取っている。その泉質の良さと強気な態度を肩まで浸かって堪能させていただきました♨️
入った感想はヨウ素の香りと保温性がすごいのに柔らかいお湯で湯あたりもせず、サラッと、でもぬくぬく入れました。
夜ごはんにしよう。

士幌に帰ってきました。【焼肉平和園】でジンギスカンをいただきます。

ジンギスカン定食 750円

焼肉のように強火で網焼きのジンギスカンは臭みが旨味に変わって、とっても美味しい。価格も安いので追加450円でお肉だけおかわりするのもアリです。
ジンギスカン。苦手だったんですよね。やっぱり独特の香りがあるじゃないですか。そしたら羊たちが見えてくるんですよね。もう頭の中では羊を丸かじりしているような妄想まで始まっちゃって・・・。
でも数年前、札幌のお店で、リーズナブルなお店だったんですけど食べたジンギスカンが美味しくてびっくり。今はもうジュワーっと焼けるその香りだけで白飯いっぱいいけちゃうくらいです。
今日はすっかり日が落ちてしまったので近くの道の駅で車中泊をさせていただきます。
ここのすごいところは、地面がアスファルトになっている通常駐車場と、地面が未舗装になっている車中泊専用駐車場があります。しかも無料です。

夜中にお手洗いで歯を磨いている時に、出くわした人ってすごい話しかけたくなりませんか?
この道の駅、車中泊にすごい優しくて、夜通し空いている憩いのスペースがトイレ前にあるんですけど、車中泊組がそこに溜まって道路状況を見てる時間があって妙な一体感にワクワクしました。誰かが端を切ったら「北海道に来た理由語りあい大会」でもはじまりそうな空気です。


車中泊は「究極のおひとりさま空間」だと思っています。
誰にも邪魔されず、眠くなったら寝袋を広げて寝て、朝の光と共に起きたら、コーヒーを飲みながら深呼吸をする。今まさに「今を生きている」そんな感覚が好きです。
夜になって降り出した雨が車の背をたたきながら、私は遠い北海道にある道の駅で、知らない誰かの隣でスヤスヤ眠りに落ちていくのでした・・・💤
凍らない陸別。~夏に来てごめんね~

誰もがニュースで見たことがあるだろう。真冬は氷点下30度まで下がる陸別町。
驚くは、ここには現役の駅がそのまま道の駅として利用されいてるという点。


幸せの黄色いハンカチの撮影場所にもなっていたそうです。車がレトロで可愛い。
日本一寒い駅に人々を運んできたローカル線を見ていると、見えないところでも懸命に頑張るその姿に、残業しながらも日々仕事に励む自分が重なり、グッときました。
私の人生の終着点も、そんな小さな積み重ねで出来ていくのかな、と考えながら、日本一寒くて、日本一暖かい駅を後にしました。

陸別町を北上していきます。
途中北海道でしか見られないようなまっすぐな道路を拝むことも出来ました。

走っていると次の目的地「知床半島」に面するオホーツク海が出てきました。

先にお話しすると、ここで私は予定外に2日間の時間を費やすことになります。帰ってきた数日間、私は知床ロスになってしまいます。それほど、夏の知床が私の心動かしたのです。
それでは次回、予定を書き換えてまで堪能した最果ての地、青の知床編でお会いしましょう。
ここまでご覧いただき、誠にありがとうございました。

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